改正皇室典範は女性皇族が結婚後も皇室に残ることや旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることが可能になることが柱となっている。このうち、旧宮家の男系男子の養子縁組では養子が皇族になったことを示す儀式を宮内庁が検討しているとのこと。注目するのは旧11宮家から15歳以上の未婚の男系男子を養子に迎える新たな制度。養子の子や孫が男子だった場合、皇位継承資格が与えられる。旧宮家は、1947年に皇籍を離脱し一般国民となった賀陽家・久邇家など11の家のこと。これらは男系祖先を600年遡って、天皇家と繋がるため、かなり遠縁の人を皇室に迎えることになり、国民の理解を得られるのか世論調査でも意見が分かれている。現在の宮家の邸宅や土地は、旧伏見宮邸は千代田区のホテルニューオータニ、旧竹田宮邸は港区のグランドプリンスホテル高輪、旧朝香宮邸は港区の東京都庭園美術館、旧賀陽宮邸は千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑などとなっている。皇籍離脱後に公金が停止され、経済的に困窮したことで土地や建物を返却や売却されたという。井上茂男さんは旧宮家の中には男子が生まれず、すでに断絶した家もあるといい、養子として迎えられるのは賀陽家・久邇家・東久邇家・竹田家となっていると話した。聖心女子大学にある旧久邇宮邸は大正時代に建設され、宮家本邸として唯一現存し、国の重要文化財に指定されている。久邇家の久邇朝尊さんは伊勢神宮の大宮司であり、悠仁さまや愛子さまが伊勢神宮を訪問された時に出迎えていたという。東久邇家の皇室離脱した際の当主は、終戦直後の総理大臣・東久邇宮稔彦王だった。稔彦王の妻は明治天皇の娘であり、長男は昭和天皇の娘・成子さんと結婚していた。昭和天皇・香淳皇后は5人の孫を皇居に呼び、会食や映画鑑賞などをしていたという。東久邇宮稔彦王の4男・多良間俊彦さんは、皇籍離脱後にブラジルのコーヒー農家に養子入りし、2008年に天皇陛下がブラジルを訪問されたときに井上さんは取材していたという。井上さんは、陛下は「お元気そうで」などと声をかけていたと話した。加納美也子記者によると、「宮内庁は当事者の自由な意思が重要でプライバシーの保護が極めて重要としている」「(養子迎え入れについて)目に見える動きが出るまでにはそれなりの時間が必要だろう。」などとしている。井上さんは、改正皇室典範について、本来なかった皇位継承に踏み込むもので、象徴天皇はいかにあるべきかという歩みの視点がないとし、「そのまま新しいフェーズに入っていいのだろうかと思います」「まだまだ考え議論しなければならないと思っている」などと話した。
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