新薬「レカネマブ」は処方には一定の条件がある。認知症専門医の新井平伊医師は、MCI(軽度認知障害)と軽度の人が全員(治療を)受けられるかと言うとそうではなくて、アミロイド(β)がたまっていることが明らかになった上でということになる、などと説明した。アミロイドPET検査装置が必要だが、備えている病院は限られる。認知症は決して日本だけの問題ではない。アメリカではブルース・ウィリスさんが認知症を患っていることを公表したことで関心が高まり社会問題化。レカネマブもアメリカはすでに7月に正式承認されている。治験に参加した女性は「治療後はちょっと時間を置けばぱっと頭に浮かびます」などと語っていた。一方で、40年認知症治療に従事するロナルド・ピーターセン医師は取材に対し「この国で患者を治療する上で大きな問題になるのは費用でしょう 製薬会社が設定したか価格では年間2万6500ドル(約390万円)になります」などと指摘した。