習近平国家主席が毛沢東の遺体を安置した施設を訪れた。大きな像にむけて拝礼し記念の座談会で習主席は毛沢東の功績を称えた上で自らが掲げる目標を強調した。毛沢東は中国人の間では建国の父として今も根強い人気がある。毛沢東ゆかりの地をめぐるツアーには1年を通して多くの人が訪れる。貧富の差を許さないと唱えた毛沢東の考えに共感する人も多いという。一方湖南省に建てられた新しい銅像が今月なくなっていた。住民はなくなった理由を知らず戸惑いをみせていた。銅像は建国記念日にあわせて広場に建てたものだという。広場には監視カメラがあった。銅像が撤去された後に設置され監視員も配置されるようになったという。毛沢東の像の撤去は山東省や河北省でも確認されたという。専門家は地元の政府が関与した可能性を指摘した。その上で誰も否定できない毛沢東の思想を拠り所に人々が格差などへの不満の矛先を指導部に向ける恐れに対して警戒感を強めていると指摘している。