戦闘を続けるイスラエルとハマスの背後には2つの国の存在がある。イスラエルを支援しているのはアメリカ。一方でハマスを支援しているのはイラン。イランはイスラエルと敵対関係にあり、同じ敵を持つハマスを支援。懸念されるのは武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」による攻撃の拡大。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやイエメンの反政府勢力フーシ派などはハマスと足並みを揃える形でイスラエルやアメリカ軍に対する攻撃を行うなど活動を活発化させている。小泉氏は「地域専門家の方々の話を聞く限り誰も戦争を広げようとはしていないように聞こえる。ただ、軍事力を使って睨み合っている勢力が実際にいるというのは制御不能なエスカレーションが発生する可能性があるので誰にとっても最悪のシナリオになると思われる」等と話した。鈴木氏は「アメリカがイランとの関係でより孤立化していく可能性も出てくる。その中で今までのようなアメリカは一方的に力を加えるということが難しくなるのではないか」等と話した。立山氏は「従来はイランを孤立させて親米諸国でイランに対抗していく構図を描いていたが、今後はイランも含めた中東諸国の動きが従来と変わっており、アメリカは今後の中東政策に苦労するのではないか」等と話した。佐々江氏は「アメリカのイランに対する政策は核をどうするかが最も大きな課題だと思う。アメリカが次にイランに対する打つ手が非常に重要だと思うし、日本もその面では果たす役割があるだろうと思っている」等と話した。