デンマーク自治領・グリーンランドの領有に改めて強い意欲を示したアメリカのトランプ大統領。今月9日には外交で解決できなければアメリカ軍を活用する可能性を示唆するなど、発言は世界を揺るがしている。いま世界が注目する北極海に面した世界最大の島・グリーランド。面積は日本の5倍以上あるが、島の約8割が氷に覆われ、人口は約5万6000人。住民の約3分の1が暮らす最大の都市ヌークはオーロラ鑑賞の拠点として有名で大型ショッピングモールやホテルが立ち並ぶ。この街で暮らす人たちはトランプ大統領の発言について「最悪の事態になった時に何が起こるのか現実的な考えをするようになってきています」と話した。住民は危機感をつのらせている。なぜトランプ政権はグリーランドの領有に強い意欲を見せているのか。アメリカは北米大陸とロシアの間に位置するこの島を戦略的に重要な場所と位置づけてきた。領有は北極圏における中国やロシアの台頭に対抗するものだと主張するトランプ大統領。これに対し、ヨーロッパ諸国は反発。さらにイギリスのスターマー首相は2日連続でトランプ大統領と電話会談。説得に乗り出している。そうした中でアメリカはグリーンランド住民を揺さぶるようなさらなる一手を画策。ロイター通信がトランプ政権がグリーランドの住民に一時金を支払う案を協議していると報じた。その金額は1人当たり約1万ドルから最大10万ドル。日本円で150万円から1500万円余りとなる。
