ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから4年あまり、ゼレンスキー大統領によると戦死したウクライナ兵士は5万5000人にのぼり犠牲者は増え続けている。首都キーウでは戦死した人を追悼するため運ぶ車を見ると人々は膝をついて黙祷を捧げる。先導するミコラ・コフトゥネンコさんは警察や軍の協力を得て3年前から戦死した兵士を悼む活動を続けてきた。機材や燃料費などは自分で全て賄っている。「英雄の最後の旅の伴走」と名付けたこの活動は遺族や生前の本人から依頼を受け埋葬される前にキーウ中心部や思い出の場所を巡る。当初は黙祷を呼びかけても立ち止まる人は少なかったが戦闘による犠牲者が増え身近な人を失う悲しみを多くが経験することで光景が日常になってきた。キーウの税関に長く勤め心臓に持病があり戦地に赴くことはできなかったが友人の戦死をきっかけに国や社会のためになにかしたいと活動をはじめ、これまで1000人以上の最後の旅に立ち会った。1日に3~4件の葬儀に関わることもあり「彼らの命は無駄ではなかったと世界に伝えるために英雄を敬意と名誉と栄光をもって送り続ける。しかし明日もう誰も死なずに済むならどれだけいいだろう」と話した。失われた多大な命にどう報いるのか誰もが納得する形で戦闘を終わらせるべきと訴え続ける。
