東証に上場する企業の昨年度1年間の決算発表がほぼ出揃った。メガバンク3社の昨年度の最終利益はあわせて初めて3兆円を超え、大幅な増益となった。すでに決算発表を終えた企業では、円安や値上げなどで業績を押し上げられた企業が多くみられた。輸出の多い自動車メーカーは軒並み好調で、トヨタ自動車は日本企業で初めて営業利益が5兆円を超えた。SMBC日興証券によると、おとといまでに東証プライム上場企業の7割にあたる1014社の決算が発表され、うち6割を超える企業が前年度の最終利益を上回ったという。一方、エステーやニトリなどは製品や原材料の輸入が多く、円安でコストが増えるなどして減益となったという。