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「エルトン・イリジアーニ」 のテレビ露出情報

先月、来年の春夏に向けて世界4大コレクションの一つ「ニューヨークファッションウィーク」が開催された。その中の新鋭ブランドやクリエーティブなデザイナーを集めたコレクションで注目を集めたのは、日本のブランド「ナオコトサ」。土佐尚子さんは、本職はアートとデジタルの融合を研究している京都大学の特定教授。学生たちと試作、修正を繰り返している。土佐さんの衣装は、音が生み出すアートを服に落とし込んだもので、スピーカーの上に粘りけのある液体を垂らし、音を鳴らし、振動を与える。これを1秒間に2000枚の写真を撮影するハイスピードカメラで撮影。予測不能な瞬間の美で、1つとして同じ瞬間はない一期一会の生け花のようだと、土佐さんは「サウンドオブ生け花」と名付けた。2017年には、ひと月にわたりニューヨークタイムズスクエアのスクリーンに放映され、企業との共同研究で、最新技術を使って服にプリントしたところ、ショーの主催団体の目に留まり、ニューヨークでのオファーが来た。
アートとデジタルの融合を研究し、「サウンドオブ生け花」を生み出した京都大学の特定教授・土佐尚子さん。もともとデジタル工学の研究者で、日本でまだインターネットが普及していない1993年に、すでに人工知能AIを作っていた。その後、米国に渡り、日本を外側から見ることで、そのすばらしさを知り、コンピューターで表現しようと思うように。日本独自の禅の文化や、わびさびの美意識を、AIを使って学習する作品は高く評価された。サウンドオブ生け花を作るにあたり、土佐さんは日本の伝統文化の生け花を習い、型を知ることで造詣を深めた。土佐さんのサウンドオブ生け花について池坊次期家元・池坊専好さん「生け花が持っている命の躍動感とか命の移り変わりとか、本質を違った形で、違った視点で取り上げていただくっていうのは、逆にこちらも生け花の深さを認識することでもあった」などと話した。宇宙飛行士のアドバイスを受け、無重力状態でのサウンドオブ生け花も作り出している。
土佐さんは米国・ニューヨークへ。多めに用意した衣装から13着を選ぶ。今回のショーのテーマはジェンダーレス、かつエイジレス。LGBTQなど、性的マイノリティーのために活動する世界的に有名なジェンダーレスモデル・エルトンイリジアーニ氏が参加した。土佐尚子さんは「今の現代テクノロジーでしか表現できないことをすることによって、美術史に貢献することが、今後の人類にとって意味のあること。」などと話した。今回のショーで、「プラダを着た悪魔」や「セックスアンドザシティ」の衣装を担当したスタイリスト・パトリシアフィールドが土佐さんのドレスを知って、ニューヨークにある自身のブティックでの販売も決まったという。

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