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「オニイタヤ」 のテレビ露出情報

埼玉・秩父市の山の奥に、天空の里と呼ばれる集落がある。栃本地区は斜面に張り付くように家が並ぶ。小河敏夫さんは、先祖代々林業や畑作で暮らしてきた。この日コウゾを植えていた。かつて、禿山だった頃は、しばらく林業ができない時期が続いていたという。終戦後、木材が足りなくなり、伐採され植林されずに放置され、4、50年ほど経って自然と生えた。森にはカエデが多く、日本で野生にあるカエデ28種類のうち21種類が見られる。カエデが多いのは、斜面でもしっかり根を張るから。ここには沢もたくさんあり、湿り気を好むカエデに適した環境となっていた。こうして再生した自然の森には、たくさんの野鳥が暮らしている。アオゲラは木を枯らす虫を食べてくれるため、森の番人とも言われている。人々もカエデの恵みを生かし始めている。島崎武重郎さんは、切ってもほとんど木材にならないカエデを切らずに利用しようと考え、樹液からメイプルシロップを作っている。木を切らずに何度も取れて木が枯れることはない。加工せずに紅茶に利用し、お菓子などが作られている。栃本の人は、秋にはトチノキの実をとち餅に利用してきた。

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