国際NGO元職員の田畑さんは2022年4月にウガンダ共和国に赴任。後に駐在するカラモジャ地域では餓死者が出るほどの深刻な飢餓に直面していた。そこで田畑さんたちは飢餓によって苦しむ住民を対象に農業支援プロジェクトを立ち上げ活動してきた。ウガンダは長年の内戦の影響で格差が大きく、北部地域では貧困問題が深刻になっている。カラモジャ地域の飢餓の背景にはロシア・ウクライナ戦争の影響がある。食料価格の高騰に最も影響を受けたのが紛争・貧困地域であるアフリカの国々だった。実際に村に入ると飢餓は深刻で、衣食住を満たせない若者たちが窃盗団・犯罪グループに加入するなど治安も悪化していた。カラモジャ地域は慢性的な水不足の問題も抱え、農業生産も限られている地域。住民の頼みの綱となっていたのが援助団体から配布される緊急食糧支援。田畑さんたちは住民たちが援助に頼らずとも暮らしを守れるよう、住民が農業を営み地域内で食料を作る灌漑プロジェクトを構想した。
まずカラモジャの大地にサッカーコート1つ分の貯水池を掘削して雨を貯めて、その水を周辺の荒野に供給し農業を営むというプロジェクト。住民たちは自ら牛を操り、鍬を握り土地を開墾。乾燥した荒れ地は農地へと変化した。田畑さんたちは住民と時間を過ごし、農業の技術研修を行った。活動開始から半年でトウモロコシや豆などの穀物を収穫。次の目標は栽培が難しい野菜の生産とした。その後も困難があったが野菜の収穫を迎え、新対象者は野菜を販売することで収入を得られるようになった。事業開始から1年、野菜栽培で得た収入を住民たちで分配することもできた。田畑さんは、犯罪や暴力に加担しなくても生活できる状態をつくっていくことが支援団体ができることだと話した。
まずカラモジャの大地にサッカーコート1つ分の貯水池を掘削して雨を貯めて、その水を周辺の荒野に供給し農業を営むというプロジェクト。住民たちは自ら牛を操り、鍬を握り土地を開墾。乾燥した荒れ地は農地へと変化した。田畑さんたちは住民と時間を過ごし、農業の技術研修を行った。活動開始から半年でトウモロコシや豆などの穀物を収穫。次の目標は栽培が難しい野菜の生産とした。その後も困難があったが野菜の収穫を迎え、新対象者は野菜を販売することで収入を得られるようになった。事業開始から1年、野菜栽培で得た収入を住民たちで分配することもできた。田畑さんは、犯罪や暴力に加担しなくても生活できる状態をつくっていくことが支援団体ができることだと話した。