熱狂的な歓声に迎えられたのはカタルーニャ州の元首相・プチデモン氏。スペイン当局から国際指名手配されているにも関わらず8日、バルセロナの集会に堂々と姿を現した。プチデモン氏は元ジャーナリストで長年に渡るカタルーニャ分離独立運動の象徴とされ、2016年に州首相となった。2017年には中央政府の反対を押し切り独立の是非を問う住民投票を強行した。投票率は43%にとどまったが、「独立支持」が90%にのぼりプチデモン氏は独立を宣言。当局は国家反逆罪などの容疑で手配したことから国外逃亡していた。ベルギーで逃亡生活を続けてきたが、7日に帰国することをSNSで表明。警察が厳戒態勢を敷く中、プチデモン氏は集会に現れた。集会後、車で会場を去るプチデモン氏。警察は会場での混乱を避けるため大規模な道路封鎖で対応し、プチデモン氏の車を追跡しようとしたが、麦わら帽子をかぶった約50人の集団に行く手を阻まれたという。また、逃走用の車を提供するなどした疑いで警官2人を逮捕。警察の失態に批判の声が広がっている。網の目をかいくぐり再び姿を表したプチデモン氏は9日、ベルギーに向けて出国した。