約3500頭の野性ゾウが生息するタイでは、近年ある問題が深刻化。ゾウが保護区から出て農地を荒らす被害が急増し、人間との衝突も頻発。過度な森林開発や気候変動の影響とみられる。東部チャンタブリー県在住の女性に話を聞く。ことし8月、夫が裏庭に現れたゾウに襲われ死亡。タイでは2018年〜観光客を含む少なくとも150人がゾウに襲われ死亡。報復として人間がゾウを殺すケースも後を絶たない。対策としてクイブリ国立公園ではゾウを監視するカメラ28台を設置。AIでゾウを自動的に検知・追跡するシステムを試験的に運用。ほかにも保護区内に水場や草地を120か所以上造成することで、ゾウによる被害は大幅に減少した。