JR各社が新ビジネスを打ち出している。JR東日本メカトロニクスは改札や空調設備などを手掛ける会社だが、この会社が作ったのがパクチーで「めかぱく」と呼ばれている。現在販売されているのは新潟県内のスーパーのみ。新潟市内の工場の一角で水耕栽培を行っている。JR東日本の新幹線走行エリアには豪雪地が多く、スプリンクラーなどを使って線路上の雪をとかすため、水量や水温をきめ細かく管理し循環させている。その技術を応用しパクチーを栽培したという。玉川大学農学部と共同研究を行い、販売に至ったという。1日の収穫量は7キロでえぐみが少なくマイルドなのが特徴だという。今後首都圏への販路拡大を目指すという。最初はレタス栽培を行ったが、過当競争で勝機がなく、パクチーにたどりつくまで1年かかったという。玉川大学との共同研究5年でめかぱくが完成したという。　
JR西日本テクノスは人気観光列車「WEST EXPRESS銀河」をオマージュした家具を販売。鉄道車両改良などの技術を応用し、車両のデザインや機能を生活用品に付加することで自宅にいながら旅に出たような気分が味わえるという。グリーン車のソファをリビングソファーにアレンジしたものなどがある。クッションは座席に使用される生地を使っている。いろいろなビジネスを生み出しているJR各社だが、苦い過去もある。1987年の国鉄分割民営化後、様々な事業に手をだした。使っていないトンネルでシメジを栽培したが、販路が確立できず廃業した。また、すっぽんの養殖も行ったが、共食いで全滅し失敗したという。鉄道ジャーナリストは、今後鉄道事業が縮小傾向にあり、将来を見据え鉄道以外の事業に進出したいのではないかと指摘。