エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平はきのう、自身のSNSで、ドジャースへの移籍を発表した。エンゼルスに感謝の気持ちを綴り、浮き沈みのあるなかでも応援してくれたエンゼルスのファンには、特に感謝を伝えたいなどとコメントした。契約金は、10年総額約1015億円だ。プロスポーツ史上最高額となる。年俸の大半は、契約期間後に支払われるという。現地の報道によると、これは大谷からの提案で、ドジャースは、大谷加入後も、他の選手の補強に資金を回すことができる。選手側が途中で契約を破棄できる条項は含まれておらず、ドジャースで長くプレーする覚悟を示した。元ドジャースの斎藤隆は、大谷が優勝を狙うには最高の球団だなどと話した。ロサンゼルスを本拠地とするNBA・レイカーズの八村塁は、メジャースポーツで、日本人とし、同じ場所で一緒にできることは嬉しいなどと話した。恩師の栗山英樹は、きょう、都内のイベントに出席し、もっとびっくりするようなことをやってくれると信じているから、世界中をもっと驚かせてほしいなどと話した。大谷は後日、会見を行う予定だ。
移籍発表から一夜明けたエンゼルスタジアムでは、大谷翔平の写真が撤去され、チームロゴになっていた。地元紙は、エンゼルスは伝説を失ったと報じている。カナダ・トロントに本拠地があるブルージェイズの菊池雄星投手が寿司店を予約したという噂から、大谷の移籍が決まったのではないかとファンが歓喜していたという。ドジャースの地元・ロサンゼルスでは、移籍報道が大きく取り上げられ、ドジャースのユニフォームを着た大谷の姿が目立った。ドジャー・スタジアム近くのリトル・トーキョーと呼ばれる日本人街でも、大谷の移籍に期待する声が聞かれた。ここで120年続く和菓子店「風月堂」では、大谷大福を試作していた。開幕日に間に合わせたいという。