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「シティ・ライツ」 のテレビ露出情報

東京・北区にあるとある映画館。お客さんは席につくと一斉にイヤホンをつける。実はこの映画館、視覚障害を持つ方も楽しめる映画館で、音声ガイドによって演者の様子を伝えている。音声ガイドを作った松田高加子さんはこれまで300を超える作品を視覚障害を持つ方に届け、河瀬直美監督の「光」という映画のモデルにもなったという。ある日「ファンシイダンス」という映画の音声ガイドを作る松田さん、主人公の頭に鳥の糞が落ちてくるシーンの音声ガイドで迷ってしまう。監督からは鳥の糞というワードを入れたほうが良いのではと言われるが、松田さんは演者の動きだけをガイドにした。映画は感じるのも大きな要素で、伝えすぎず余白を残し、楽しめるギリギリのラインを模索する。
松田さんがこの仕事を始めたのは20年前、視覚障害を持つ方と映画を見る団体に参加した事がきっかけだという。隣に座りガイドする中で、自分も映画を見るのが楽しかったという。視覚障害を持つ方との意見交換会、モニターの方々と監督の周防正行さんもかけつけた。松田さんが悩んだ鳥の糞のシーン、モニターとして来てくださった方は鳥の糞が落ちたとわかったのは半々。しかし監督の周防さんは「そのままの方が良いね」と言ってくれた。敢えて言いすぎないという狙いが功を奏した形となった。意見交換会後、モニターだった方々映画の内容を理解してくれた様子だった。現在松田さんはバリアフリーに特化した動画配信サービスで現代音楽やコンテンポラリーダンスの音声ガイドにも取り組んでいるという。松田さんは「やりようによってはやれることがある」と自分の取り組みについて語ってくれた。

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