翌日に手術を控えた女の子の病室にいた大きな犬は、ラブラドルレトリーバーのアイビー(8歳)。アイビーは病気と闘う子供たちに寄り添い、入院生活への不安やストレスを和らげてくれる「ファシリティドッグ」というセラピー犬。そんなアイビーと二人三脚で毎日、病室を回っているのは、認定NPO法人「シャイン・オン・キッズ」のハンドラー・大橋真友子さん。大橋さんは「犬が注射を持ってくるわけでもないし、何か怖いことをするわけでもない。ただ横にいて遊ぶだけで、絶対的な味方ですね」と話す。この日、アイビーと大橋さんが向かったのは、手術を控えた5歳の女の子の病室。頭を撫でてリラックスした様子の女の子。アイビーは、そのまま手術室までしっかり寄り添う。看護師として16年間、病院で勤務していた大橋さん。つらい治療に向き合う子供たちに“少しでも笑顔になってほしい”と、大橋さんは子供たちに癒しと勇気を届けている。大橋さんは「アイビーと私がこうやって活躍していると、みなさんの理解がどんどん広がっていくので、できるだけ多くの小児病院でファシリティドッグが導入されればいいなと思っています」と話す。大橋さんの“アスヨク”ソング・SEKAI NO OWARI「PLAY」。