2001年9月11日、ワールドトレードセンターに飛行機が激突した。死者は約3000人、負傷者は約25000人を出した史上最悪のテロ事件。2機の旅客機はワールドトレードセンターに激突し、3機目は国防総省・ペンタゴンに激突。4機目の旅客機もテロリストにハイジャックされた。そこには危機に立ち向かったヒーローたちがいた。
2001年9月11日、ニューアーク国際空港をユナイテッド航空93便は飛び立った。乗客は37人乗員は7人、予定より42分遅れて出発した。ワールドトレードセンターに1機目の旅客機が激突するわずか4分前だった。トッド・ビーマーという乗客が乗っていた。飛行時間は約6時間を予定、平日の朝ということもあり空席も目立った。テロリストは4人。コックピットを制圧し、機長らは命を落とした。乗客たちはテロリストの目的は身代金だと思い、テロ攻撃の計画に気づく者はいなかった。
ワールドトレードセンター倒壊の未公開映像が世界の注目を集めている。ユナイテッド93便はテロリストたちが機内を占拠していた。午前8時46分、ワールドトレードセンターノースタワーに1機目の航空機が激突。当初はテロ攻撃ではなく航空機事故と思われていたが、モルガン・スタンレー社セキュリティ部門責任者のリックはテロ攻撃だと確信していた。モルガン・スタンレー社では2700人の従業員が働いていた。イギリス出身で元軍人のリックは独自の判断で社員を避難させた。エレベーターは使わずに非常階段で脱出した。
客室乗務員は航空会社にハイジャックの事実を伝え、乗客たちも家族に電話をかけ始めていた。電話を通じて乗客たちはテロの情報を次々と入手。乗客たちはハイジャック犯の真の目的を知った。この時機内にはテロリストと戦う決意をした4人がいた。乗客たちはトッドを中心に団結しはじめ、テロリストも自爆決行を覚悟していた。
ユナイテッド航空175便がサウスタワーに激突。リックはイギリスの民謡を歌い皆を勇気づけた。また途中で危険と判断し避難経路を変更した。途中、上の階に取り残された3人を救出するため再びビルを上った。