米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は7月31日、声明で、経済への影響を引き続き見極めるため、8会合連続で金利を据え置く決定をしたと発表した。2%の物価目標に向けては「ここ数カ月でさらにいくらかの進展があった」と、前回より表現を強め利下げの開始が近いことを示唆した。FRB・パウエル議長も会見で、経済指標について「自信を深めている」としたうえで、「次回の9月の会合で利下げが行われる可能性はある」と述べている。パウエル氏が9月の利下げを示唆したことにより、米国と日本の金利差の縮小が意識され、円高方向に触れる可能性がある。