19日、プーチン大統領は、トランプ大統領との電話会談を「有意義で有益だった」とした上で、「和平に向けて適切な合意が成立すれば一時停戦も可能だ」と発言した。ロシアは、アメリカやウクライナが求めた無条件の30日間の停戦には応じない構えだという。ロシアは、先週とのウクライナとの直接交渉で、軍の完全撤退など受け入れがたい停戦条件を突きつけた。プーチン大統領は、今後も戦闘を続けながら交渉を続ける姿勢で、自国に有利な条件を迫るものとみられる。一方、トランプ大統領は、会談後にSNSで「ロシアとウクライナ停戦に向けた交渉を田立に開始する。そのための条件は当事者間で交渉する」と投稿した。トランプ大統領は、停戦が実現後、「ロシアはアメリカとの大規模な貿易を望んでいる。私も同じ意見だ」と述べた。ウクライナも、アメリカとの貿易で「国の再建過程で大きな恩恵を得られる」と強調した。トランプ大統領は、会談の内容を、ゼレンスキー大統領やヨーロッパ各国の首脳らに伝えたという。また、ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領がロシア・アメリカ・EU・イギリスの首脳らとの会談を検討しているという。候補地はトルコ・スイス・バチカンが挙がり、イタリアではメローニ首相が、ローマ教皇がバチカンでの解散を提案したことを、各国の首脳が歓迎していることを明らかにし、調整役を担う意向を示している。