日中首脳会談に先立ち行われた米中首脳会談。いずれも関係改善に意欲を示し、両首脳が一緒に散歩する様子を公開するなど緊張緩和に向けたアピールが目立った。以前に習近平氏を「独裁者」と表現したことのあるバイデン大統領だが今回も「彼は独裁者だ」と即答。会談直後のこの発言を最前列で聞いていたブリンケン国務長官は落ち着かない様子にも見えたが、翌日これについて問われると「大統領は我々全員の代弁者」とした上で”中国側に意見すべきは意見する”との政権の姿勢を強調した。一方で習近平氏が再び「独裁者」と呼ばれたことに中国政府は「このような言い方は間違いで無責任な政治的操作だ。中国は断固反対する」と。軍同士の対話再開などでは合意した両国だが、本質的な対立も明確になっている。