11月の米国大統領選挙に向けて、バイデン大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会が、日本時間のあす午前に行われる。今回は異例の討論会になる。始まるのは、現地の27日、夜のゴールデンタイム。討論会は、これまで民主、共和の夏の党大会で、正式に候補に指名されたあとに開かれていた。今回は党大会の前、異例の早さ。準備のため、先週、大統領専用の山荘に入ったバイデン大統領は、ホワイトハウスに戻っていない。トランプ前大統領は「討論会の少し目にバイデン氏は尻に注射をして強くなろうとしている」と述べた。前回の選挙以来の直接対決。今回、議題になりそうなのが、争点の一つ、移民政策。トランプ前大統領は不法移民対策として、米国史上最大の強制送還作戦を実施すると宣言。一方、バイデン大統領は、当初は移民に寛容な政策を進めていた。しかし、大勢の人たちが国境に押し寄せる中、一転して国境管理の強化に乗り出している。最新の支持率はほぼ互角(リアルクリアポリティクス)。世論調査では約7割の人が、移民政策が投票先を決めるうえで重要な材料になるとしている。