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「スピノザの診察室」 のテレビ露出情報

命のあり方を問う感動の医療小説「スピノザの診察室」を紹介。著者は現役の医師で作家の夏川草介さん。累計340万部を超える神様のカルテシリーズを始め、医療の現場の今を描いてきた。最新作は、医師として20年命と向き合い続けてきた夏川さんが人の幸せとは何かに迫る物語。これまでは、人が生きていく生の問題亡くなっていく死の問題、医者の視点からだと治療の問題と看取りの問題をこれまで見てきたが、この2つの問題だけでは乗り越えられない人間の幸福の問題があるという。患者が笑顔で過ごすには何があたりないのかという考えが一番の軸になっているという。物語の主人公は、京都のまちなかにある病院で内科医として働く雄町哲郎。病院での診察に加え、訪問診療も担当。温厚な性格で、患者や同僚からマチ先生と親しまれている。だがかつては大学病院で将来を嘱望されていた。その彼がなぜ大学病院をさることになったのか。それは若くして亡くなった妹がキッカケ。彼女が1人残していった甥を引き取るため、多忙な大学病院をやめ今の職についたのだった。そんなマチ先生を尋ねてきたのは、大学病院の若手医師・南茉莉。マチ先生の腕を見込んだ准教授の計らいで、この病院に研修にきたという。しかしやる気に満ちた茉莉と対象的に、マチ先生はのんびりと年老いた患者たちの相手をするばかり。その現実に茉莉は肩透かしをくらうのだった。夏川さんは、読み物として楽しくならなきゃいけないと、その点はとても注意したという。医療の切実な問題は触れたくない人もいるが、楽しく面白く読んで、生と死の問題になんとなく向き合っていける作品を心がけたという。マチ先生の姿に釈然としないまま研修を続ける茉莉。そこへ突然訪問診療先の患者が亡くなったという知らせが入る。うなだれる息子に「いつも通りの安心した眠りの中で逝ったのでしょう」との言葉に、息子はこらえていた涙が溢れ出す。そんな姿を目の当たりにし、茉莉は本当に大切なことに気付かされるのだった。患者さんたちの看取り方も重要な要素になっているが、執筆の基本にあるのは医療現場で見た景色で、小説では1つの理想像にして書いたりなどの繰り返しの作業だという。マチ先生は、様々な事情を抱えた患者たちを診療する。そんな彼らと真っ直ぐに向き合うマチ先生は「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても人は幸せに過ごすことが出来る。できるはずだ」と思っている。夏川さんは、実際そういう方に出会ったことがあるという。余命とは関係なく周りの人達を幸せにしてくれている人みたいな生き方をする人が増えれば愉快な時間を過ごせる空間を作っていけるのではないかと考えている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年4月13日放送 9:30 - 11:45 TBS
王様のブランチ(Bookコーナー)
2024年本屋大賞TOP10を紹介。10位は「君が手にするはずだった黄金について」(小川哲/新潮社)。直木賞作家が描く承認欲求のなれの果て。
9位は「放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件」(知念実希人/ライツ社)。父娘で楽しめる児童書ミステリ。
8位は「星を編む」(凪良ゆう/講談社)。昨年の大賞作「汝、星のごとく」のスピオンオフ作品集。
7位は[…続きを読む]

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