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「スマート検査ゲート」 のテレビ露出情報

中国四川省、バスの車内からカメラが捉えたのは沿道を埋め尽くす人。太鼓からチアリーディングまで。数十台に連なって走行するのは大学受験の試験会場へ向かうバス。きょうから中国で始まったのは、日本の大学入学共通テストに相当する全国大学統一入試「高考」。今年は受験生の数が去年から51万人増え、約1342万人。過去最多を更新する見通し。中国経済の先行き不透明が強まる中、「よりよい大学進学でいい就職先を見つけたい」という背景から再受験者が増加したことが過去最多となった要因の一つとみられる。高学歴を目指す争いが年々激しくなる中国、しかしその門は狭く北京大学と清華大学へ入れるのは全受験者のトップ0.05%程度のみ。しかも、たった1回の高考の点数で入学できる大学が決まってしまうため、とにかく必至に勉強し、この日を迎えるという。親や先生も応援に熱が入る。高校の校長先生は女性用のチャイナドレスを着て受験生にエールを送る様子も。さらに試験会場付近では別の男性が赤いチャイナドレスを着ている。なぜなのか!?チャイナドレスは中国語で「旗袍(チーパオ)」と発音され同じく旗の字から始まる「旗を掲げたとたんに勝利を収める」という意味の中国熟語にかけたゲン担ぎ。それもあってか男性が女性用のチャイナ服を着て受験生を応援する姿があちらこちらでみられた。
受験生にとって人生をかけた“一回限りの真剣勝負”。“受験工場”と呼ばれるある高校では、まだ日が昇る前の午前6時前に起きて校庭をランニング。この時もランニングの順番を待つ生徒たちの手にはノートが。ここでも時間を惜しんで勉強していた。さらに、別の学校では昼食時間にも全員起立し大声でテキストを読み上げ猛勉強。勉強漬けの成果か、この学校では毎年多数の一流大学合格者を出しているのだそう。毎日猛勉強する中国の高校生たち。すべては人生が決まる一発勝負の高考のため。
高考期間中は官民一体で受験生をバックアップ。ある受験生は身分証明書を忘れ白バイ隊員に助けを求めていた。受験生を試験会場に送り届け学生は無事受験に間に合った。さらに試験会場周辺では、「クラクション禁止」の看板も。公安当局は試験会場周辺では車を減速、クラクションを鳴らさないこと、違法駐車しないなどを呼びかけているという。消防当局はサイレンを鳴らすことを自粛するなど受験生が試験に集中できるように対策がとられている。
一方で後を絶たないのがカンニング。消しゴムの中に「デジタル機器」のようなものを埋め込んだり、年々手口も巧妙化。そのためのカンニング対策も規格外に。北京教育当局が公開した映像。パトカーの警護で試験用紙を輸送する。さらに携帯などの電子機器の持ち込みを防ぐため「スマート検査ゲート」なるものが設置された。教室内に設置された防犯カメラ。リアルタイムでモニタリングされAIによって怪しい動きを察知するシステムが登場した。カンニングには厳重な罰則がある。試験において個人で不正行為をした場合は当該科目の成績が取り消しになり重大性に応じ1~3年の受験資格停止。また、組織的なカンニングにはさらに重い罰が。2020年には高考で1人の受験生が同級生など少なくとも3人と組織的にカンニングを行い、懲役3年執行猶予5年と罰金6000元(現在のレートで約12万8000円)を言い渡された。厳重警戒の中、中国で始まったのが1回の試験で大学が決まる高考。2021年には受験生が携帯電話で問題を撮影しアプリに投稿。ネット上で解答を聞くカンニング行為が発覚。すべての試験の成績が取り消しとなり厳重に注意を受けた。高考は一部の省を除き2日間にわたり行われる。

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