環境省の最新の生態系調査報告書で身近な生き物の数が減っていることがわかった。鳥類106種のうち16、チョウ類103種のうち34で、個体数が10年換算で30%以上減っているという。鳥類の16種類には、スズメ、ゼグロセキレイ、ホトトギス、オナガなどが含まれ、それぞれ1年あたり3%〜14%減っている。チョウでは、オオムラサキも10.4%減少。日本全国でこのペースで減少しているとすると、スズメなどが環境省の絶滅危惧種の判定基準を満たす可能性があるという。気温の上昇幅が大きいほど、観測される鳥などの種が減少する傾向にあり、気候変動が生態系に影響を与えている可能性が示されたとしている。