槙野智章が注目するのはフェンシングの江村美咲選手。去年の世界選手権で日本選手初となる連覇を達成し、世界ランキング1位になるなど、パリオリンピックの銀メダル候補。今大会では日本選手団を代表して騎手を務める。江村選手は世界を制した必殺技ロングアタックが得意だという。ロングアタックとは相手と距離がある位置から瞬時に大きく踏み込んで攻撃する攻め技。身長170cmの長い手足と柔軟性を生かして一気に間を詰めて仕留める。江村選手のロングアタックを槙野が体を張って体験。圧が来るので気付いた時にはもう打たれているという。遠く離れたところから柔軟性を生かした一歩で触る強さが魅力的。江村美咲のパリ五輪の目標は、個人・団体の両方で金メダル獲得。初出場の東京オリンピックでは個人3回戦敗退の結果に終わった。一時燃え尽き症候群のようになったが、新コーチとともに戦い方を変えて復活した。以前の試合を見ると、前に出たところで相手に点を取られていたが、上半身の姿勢を常に一定にしながら足を浮かす細かいフットワークを生かしたフェンシングに進化した。自分自身へのメッセージは「自分を信じて楽しんで!!」。全て後悔なく出し切ることで金メダルがついてくると語った。