街で郷土料理について聞いてみると。茨城県古河市出身の女性は「フナの甘露煮」とコメント。山口県出身の女性は「チキンチキンごぼう」とコメント。三重県出身の女性は「食べたことないからわからない」などコメント。家族環境の変化などを理由に継承が課題となっている郷土料理は多く。農林水産省はサイトを作るなど未来に残す取り組みを進めている。こうした窮状を嘆き立ち上がった人も。都内の大学に通う細谷芽生さん。再興を狙うのはふるさと・山形市の郷土料理「すっぽこ」。ただ、このすっぽこは地元でさえ幻の存在になっている。山形市民の認知度は1割程度。食べられるにしても地元にわずか2店舗だという。すっぽこの正体はいわゆるあんかけうどん。山形市内にあるそば屋の品川家では、約100年前から販売されていて1150円で冬季限定で販売されているという。ラーメン人気に叶わず少しずつ姿を消してしまったという。今年4月にすっぽこを初めて知った細谷さん。レトルト化して再興を目指している。