クリスマスやお正月に向けてお祝いムードが加速する年の瀬だが、長引く物価高で子どもにかけるお金を減らさざるを得ない家庭もたくさんある。都内の化粧品会社の会議室の一角では、子どもたちが集まってクリスマスイベントが行われた。子どものいる社員の育児を支援するため、去年から始めた取り組みで、今年も多くの親子が参加。ただ、ここに集まったおもちゃやぬいぐるみは新品ではない。子どもの成長で使わなくなった洋服や靴、おもちゃなどを社員が持ち寄った“お下がり”。ただ、お下がりでは埋められない部分で苦労する子どももたくさんいる。経済的に苦しい家庭の76.2%が、子どもの学習費用を減らしているとの調査結果もある(NPOチャンスフォーチルドレン調査)。NPOチャンスフォーチルドレンは、企業や個人からの寄付を原資にして、こうした家庭の支援に取り組んでいる。病気のため生活保護に頼る母親と暮らす高校2年生の佐藤さんは、支援を受け、年間20万円分のクーポンを受け取り塾の費用にあてている。担当者は、教育格差が拡大していく懸念があるなどと指摘した。
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