今夏、危険運転致死傷罪に具体的な数値基準が設けられた。アルコールについては呼気1リットルにつき0.5mg以上で、この基準に満たない場合はこれまで通り危険運転か過失運転で争われる。当時9歳の男性やピアノ講師の女性が亡くなった事故はアルコール数値がいずれもこの数値に届いていなかった。遺族は「数値が決められたが故にそれ以下の場合に過失運転を強く主張してくる加害者が増えるのでは。」などと懸念の声を挙げた。危険運転致死傷罪の創設に携わった東京都立大学の前田名誉教授は「法律は遺族感情を拾い上げながら変化していけるところが肝。」などと指摘。当時9歳の男性の母親は高校の講演会で「どうか被害者にも加害者にもならないで欲しい。」などと訴えた。
