労働組合がストライキも視野に入れる背景。CNNによるとカリフォルニア州のディズニーランドリゾートで清掃スタッフとして働く従業員の1人は時給が最低賃金とほぼ同じの20ドル強(約3130円)で「ディズニーランドで売っている風船が私が1時間で稼ぐ金額より高いのは残念」と明かし、3つの仕事を掛け持ちしていても家賃が払えず車上生活を送っている。カリフォルニア州では物価や家賃の高騰が続いていて、州の平均家賃は2251ドル(約35万3000円)。州の住民のおよそ10%が貧困生活を送っている。こうした状況から脱却するため労働組合は賃上げなどの待遇改善を求めていて、交渉期間中に従業員らはこぶしを突き上げたミッキーマウスの手が描かれたバッジを着用して勤務していた。これを問題視した運営側から懲戒や脅迫を受けたと労働組合側は主張し、抗議するストライキ権を確立。ディズニーランドリゾートの広報担当者は「来園者に思い出に残る体験を提供するうえで従業員が果たす重要な役割に深く感謝している。従業員にとって最も重要なことに合意できるよう引き続き尽力する」とコメントしている。