フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線のイベント宣伝。SOMPO美術館で開催。19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレックが芸人や娼婦などを描き新作品の個人コレクションとしては世界最大級の展覧会。フィロス・コレクションより240点を展示。その芸術の集大成を取材する意味について日テレイベンツの鈴木香苗は日テレイベンツでは社会貢献の一環として美術展の制作を行っている。この展覧会は同じグループ会社の日本テレビサービスと連携したはじめての美術展だという。今回魅力を伝えるため中島アナがリポート。第一章は素描で構成されているがスケッチやデッサンなど、紙で描いたものだが、画家の力量などが身近に感じられる作品が楽しめる。騎手という作品はロートレックが10代後半に描いたもので才能をもっていたことがわかる一枚。第二章ではカフェ・コンセール。ダンスホール、劇場など世紀末パリの世界を版画と素描で紹介している。芸人や歌手、ダンサーを描いているがそのモデルとなった人たちも解説している。歌手のイヴェット・ギルベールをモデルにした絵もあるが彼女は一斉を風靡した歌手でロートレックのお気に入りのモデルの一人だった。顔は骨ばっていたりなど特徴的だが実際の写真をみるときれいな女性。ロートレックが描くとこのような絵になるという。
次の作品はキャバレのアリスティド・ブリュアンのポスター。この絵のモデルのブリュアンは芸人で歌手でキャバレーと呼ばれる自分の店のポスターをロートレックに依頼した一枚。お客を罵倒する罵倒芸をしていた人だったというが展示されているものはリトグラフという版画で、これで作ったポスターが主流だった。第三章ではそのリトグラフの作り方を紹介している。石版の表面に油成分を含んだ材料を描き水と油の反発性を利用してインクで刷る印刷法だったというが、その刷っている様子を描いた作品も展示している。レスタンプ・オリジナルは当時出版されていた版画集で75人の芸術家による95点の版画が掲載された。また雑誌のためのポスターはラ・ルヴュ・ブランシュ 誌のためのポスター。高級感のある雑誌だという。その絵のモデルは編集長の妻でスケートをしている場面だという。第四章はポスター。ディヴァン・ジャポネはお店のポスターで日本風の長椅子という意味で日本風のアイテムを置いている店のポスターだというがその絵の中にはイヴェット・ギルベールが。第五章はロートレックの私生活と晩年が垣間見える作品や資料を展示している。ポニーのフィリベールという作品は飼育していた馬をモチーフにしている。SOMPO美術館にはフィンセント・ファン・ゴッホのひまわりが展示される。ロートレックとゴッホは同じアトリエで勉強をしていた時期があったという。また今回の展覧会の図録を購入できる。