パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘のきっかけとなったイスラム組織ハマスの大規模攻撃から7日で1年となった。ハマスの襲撃を受けた現地では、犠牲者を悼むとともに人質の解放を願う集会が開かれる予定。ハマスによる大規模攻撃では多数のロケット発射や戦闘員などの襲撃によってイスラエル側で1145人が死亡した。一方、イスラエル軍はガザ地区への空爆や地上作戦を続けていて、ガザ保健当局によると死者は4万1870人にのぼるという。交渉は仲介国を通じて水面下で行われているとみられるが、合意に向けた見通しは立っていない。ハマス側は「イスラエル側が交渉を妨害している」と声明を出して反発している。イスラエル国内では長引く戦闘への不満からネタニヤフ首相の支持率が低下していたが、ヒズボラとの戦闘をめぐり幹部殺害などの「戦果」をあげていることから、首相の支持率は回復傾向にある。