救急車のサイレンについて、従来より低い音程の「コンフォート・サイレン」を採用する所が増えているという。山口県の下関市消防局では、所有する消防車10台中3台がコンフォート・サイレンを装備しているという。導入のきっかけは一部の住民からの「うるさい」といった苦情だという。下関市消防局は夜間の住宅街などを走行する際は、コンフォート・サイレンに切り替えているという。救急車のサイレン音は、道路運送車両法で「前方20mの位置において、90デシベル以上120デシベル以下」に定められている。サイレン音を開発したメーカーによると、元々の音の成分をそのまま残し、和音の処理をすることで耳障りの部分を低減しているとのこと。その一方で下関市消防局は、夜間の住宅街以外の走行時は通常のサイレンを鳴らすことに理解と協力を呼びかけている。