銀の小売価格について、2019年4月には1グラム約57円だったが、今年4月には約138円、約2．4倍以上に高騰。きょうの価格は約172円。今月だけで約15％以上高騰。「金銀の貯金箱」によると、銀10オンス（311グラム）で7万5309円。日本貴金属マーケット協会・池永さんによると、銀が高騰の理由はコロナやウクライナ侵攻などで世界情勢が不安定。安定試算として銀にも注目が集まっている。工業用需要も拡大。太陽光パネルにも銀が使われている。今後もさらに銀が高値になる可能性がある。池永さんは「ただし値段が安い分、価格が動きやすい。ハイリスク、ハイリターンな金属」と指摘。銀食器、アクセサリー、銀杯、優勝カップ、メダルなどは銀製品の可能性大。注意点として、錫、真鍮など銀メッキ加工は買取不可。食器の裏側やアクセサリーの内側など、刻印があるかどうかを確認。買取王ロイヤル担当者は「銀は長年放置しておくと酸化して独特なくすみが出る。変色しているなど、どんな状態であっても買い取る」とした。兵庫県にあるBOOKOFF唯一の銀歯買取店「三宮センター街店」では、去年4月からサービス開始。銀歯は一律、1グラム＝1000円。奥歯は約3グラム＝3000円。BOOKOFF三宮センター街店は「銀歯には金、パラジウムなどが含まれており、平均をとった価格設定」とした。金歯、銀歯の買取専門店もある。