おととい、トランポリンのパリオリンピック代表選考会で代名詞のトリフィスを決め、パリへの切符を勝ち取った森ひかる選手。2大会連続五輪出場を決めた。挫折を乗り越え成長した強さに迫る。2019年に世界選手権を日本選手で初めて制し、金メダルが期待されるなか挑んだ東京五輪。プレッシャーからミスをし、まさかの予選落ち。演技後、持ち前の笑顔は消えていた。東京五輪後は現役引退を考えトランポリンから距離を置いた。寿司店でアルバイトをするなど普通の大学生活を送った。しかし、もう一回頑張ろうと思えたきっかけについて「トランポリンを飛ぶと楽しくて、やっぱり私はトランポリンが楽しくてトランポリンが好きなんだと再確認できたことが良かった」などと述べた。世界選手権代表選考会では演技に精彩を欠き8位に終わった。ブライオニー・ペイジ選手を頼りに、単身で渡英し合宿へ。英語を話せない森選手にとって大きな挑戦。本来のパフォーマンスを取り戻すきっかけになる。2022年の世界選手権では3年ぶりに金メダルを獲得。重圧に押しつぶされた東京五輪から3年。トランポリンの楽しさを思い出し、取り戻した笑顔が森選手のメダルへの道。トランポリン女子は8月2日に行われる。