スティーブン・ショーさんが少子化の研究をはじめたのは8年前。24か国の230人にヒアリング。少子化の背景を探った。出生率の水準は、先進国ではおおむね0.27とされる。しかし、欧米ではすべての国で下回っている。イタリアでも出生率が低い。子どもの将来に希望を持てないという。自分のキャリアに専念したいいう人もいる。ブラジルの出生率は1.64だ。経済成長の目覚ましい新興国でも、出生率の低下は著しい。経済力がないので、子どもは少なくて良いという女性もいる。人口世界一のインドでは出生率は2.03。人々の意識は変化している。自由を失いたくないという声もあった。韓国は、世界の中でも出生率が著しく低い。エチオピアの出生率は4.16。少子化とは無縁に見える。しかし30年前の7.21と比べると下がっている。出生率に関してはネガティブな情報ばかりだ。税金があがったり、年金制度が破綻したり、高齢者の介護や、学校や病院の閉鎖も課題だ。従業員も顧客も減る。街中が空き家だらけになる。明るい未来が来るとは到底思えない。