開票まで1年を切ったアメリカ大統領選挙について。現時点での最有力候補は民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ氏。その争いに大きな影響を与えそうな第三の候補を支持する声が広がっている。その候補が無所属のケネディ氏。ケネディ大統領の甥にあたる。大統領選への立候補を表明しているケネディ元大統領の甥にあたるロバート・ケネディ・ジュニア氏。長年弁護士として環境保護問題に取り組んできた。当初民主党の大統領候補となることを目指していたが、先月無所属となった。言動が波紋を広げることもあり、ワクチンについて科学的根拠の薄い情報をもとに安全性に疑問を呈し接種反対集会に参加したこともあった。また、新型コロナについて特定の人種を攻撃しているとし、生物兵器の可能性を示唆。こうした言動からアメリカメディアからは陰謀論者と呼ばれることもあった。今月1日に公表された世論調査では、ケネディ氏がバイデン氏とトランプ氏を相手に22%の支持を獲得。アメリカメディアは無所属候補としては異例の高さだと伝えている。支持を集める背景の1つが政策にある。民主党が積極的に取り組む気候変動対策から共和党の支持者が重視するメキシコとの国境管理強化まで幅広く訴えている。両党の支持層にアピールしながら分断した社会を1つにまとめると強調している。ケネディ氏の主張は両党の対立に嫌気がさした有権者に響いている。専門家は無所属の候補者が勝利するのは容易ではないと指摘しながらも、両氏のいずれからも票を奪う可能性があると指摘。