アメリカ・トランプ大統領は4日、第二次政権発足後、初の施政方針演説に臨み、この中で「ウクライナ・ゼレンスキー大統領から手紙を受け取った」と明らかにした。手紙には「トランプ氏の強力なリーダーシップのもと、恒久的な平和を実現するために協力する用意がある」と記されていたとしている。さらに首脳会談が決裂して署名できなかった鉱物資源の共同開発をめぐる協定について「ウクライナはアメリカの都合の良い時期にいつでも署名する用意がある」と書かれていたという。トランプ氏はゼレンスキー氏に感謝を述べるとともに、ロシアについても「和平への用意があるという強いシグナルを受け取っている」と語った。一方、手紙についてウクライナ側は否定している。ウクライナの駐米大使がフェイスブックに「トランプ大統領はゼレンスキー大統領の投稿を読み上げた」とコメントしたほか、ゼレンスキー大統領の報道官は「手紙は1通も送っていない。トランプ大統領が話していたのはSNSへの投稿だ」とメディアに話している。