深堀りポイント1:「違法」判断が下る可能性は?敗訴なら「日米合意改称」か。4月にトランプ政権が関税の導入を打ち出したことをうけニューヨーク州など12州や影響を受ける中小企業などが相互関税の停止を求め提訴。相互関税は国際緊急経済権限法を法的根拠にしているが関税に関する明記はなく関税は議会の権限。先月トランプ政権側が敗訴しトランプ政権は最高裁に上訴。9日に連邦最高裁は審理することを決定し11月第1週に口頭弁論を予定している。判決は年末までに出る可能性もある(アメリカ・フォーブス)。過去の最高裁の判例では、2023年にバイデン前政権による学生ローンの返済免除計画を無効と判断。アメリカの税収は相互関税を発動した4月から急増し、6月は例年の4倍、1~6月の税収収入は約13兆円(日経電子版)。関税が違法と判断されると企業には徴収された金額の返金を受ける権利が生じ、消費者も返金を求める可能性がある(フォーブス)。トランプ大統領は3日「最高裁で敗訴すればアメリカは甚大な被害を被る」「日本やEUなどとの貿易交渉の合意を解消しなければならなくなる」と最高裁を牽制した。上智大学・前嶋和弘教授が「(保守派優位な最高裁ではトランプ政権に有利な判決が出る)可能性もある」「共和党と民主党は未曾有の拮抗。議会は下院も上院も動かないため、迂回策として大統領令で乗り切れると考えたのでは」などとスタジオ解説。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「来年中間選挙をとにかく乗り切ることがトランプ政権にとって一番大きな課題」などと指摘した。
