TBSが韓国の放送局や芸能プロダクションとタッグを組み、オーディション番組「THE IDOL BAND : BOY’s BATTLE」を放送。そこから、日韓合同アイドルバンドのHi-Fi Un！cornが優勝。ジャーナリストの古家正亨氏は韓国の芸能事務所はレコード会社としての機能、マネージメントにアーティストの発掘、番組制作までこなすと話し、タッグを組むことで様々な知見が得られるという。TBSテレビの駒塚英人氏は世界各国でオーディション番組が放送されているが、多くはダンスグループを占め、差別化を図るべくバンドオーディションにしたという。Hi-Fi Un！cornは日本人1人、韓国人4人で構成されている。
「THE IDOL BAND : BOY’s BATTLE」の制作に携わり、駒塚氏はLEDディスプレイを駆使した演出、YouTubeなどのプロモーション方法は勉強になったという。一方、韓国側はそれぞれの国に根ざした番組を制作し、K-POPのノウハウを活かしてご当地アイドルをデビューに繋げ、収益を得るというビジネスモデルを展開。上述した番組で優勝したHi-Fi Un！cornは6月にグローバルデビューし、「Over the Rainbow」はiTunesポップアルバムチャートで1位に輝いた。メンバー5人は日本で共同生活を送り、韓国の音楽番組に出演。将来的に世界に打って出たいという。
Hi-Fi Un！cornのメンバーは共同生活を送ることで信頼関係を醸成している。セカンドシングルがドラマ主題歌に起用され、年末には大型イベントに出演予定。古家氏によると、BTS、TWICEといったアーティストがグローバルの道を切り開き、アイドルになることで世界が近づくという感覚を持つ人が増えたという。学歴至上主義と言われる韓国において、幼少期からダンス、歌のレッスンを受けさせる親もいて、素人ながら高いテクニックを持つ原石たちが増えているという。