2008年、トルコ・イスタンブールの警察署に通報が入った。現場で警察官は若い男性の遺体を発見。もみ合ったりした痕跡はない。あるのは首の後ろの刺し傷だけだった。被害者は26歳のアラス・クラット。過去に逮捕歴があり、麻薬の売人をしていた。現場となった地下室には、被害者の携帯電話やネックレスが落ちていた。警察が顔写真を見せながら聞き込み。すると、アパートの管理人リスルと言い争っていたことがわかった。リスルの元を訪ねたが留守だった。妻に聞いてみると事件当日、リスルは420km離れた案からで暮らす兄弟に会いに行ったという。アラスの弟に話を聞くと、ヒクメットという男に借金があることがわかった。事件直前にアラスはヒクメットと連絡を取っていた事がわかった。ヒクメットに話を聞くと、しばらくあってないと話した。数日後、アパートの管理人リスルと電話が繋がった。アンカラにいるといっているが発信源を調べると居場所を偽っている事が判明。その場に行きリスルを拘束。リスルと奥さんは離婚寸前で、財産を渡したくないためアンカラに行くと嘘をつき、両親の遺産を整理するため実家に戻っていた。通話記録を更に調べると数人と連絡を取っていることがわかった。ヌル・エルバットは主婦で聞き込みをしたとき、アラスのことを知らないと証言していた。話を聞くと携帯を使っていたのは息子のゲクハンだと話した。ゲクハン・エルバットは麻薬中毒で何年も入退院を繰り返し現在も治療中だった。ゲクハンはアラスが殺された地下室は取引きの場所だと話した。ゲクハンを徹底的に調べているとゲクハンの母は写真を見せてくれた。ゲクハンがつけていたネックレスが、遺体のそばに落ちていたネックレスとそっくりだった。