かつてオリンピックのカヌースラロームで3つの金メダルを獲得したトニー エスタンゲ。現在は今年行われるパリ五輪の組織委員会会長を勤めている。かつて2人の兄とともに川下りをしたトニー エスタンゲ。それが彼のカヌー競技の原点だった。アトランタ五輪では兄パトリスが銅メダルを獲得。シドニー五輪では出場枠の関係から1枠を兄弟で争うことになった。結果トニーが勝利し五輪出場を決めた。彼は「兄の権利を奪ったなら全力を出さねば」と臨み、金メダルを獲得。さらにアテネ五輪で連覇を果たした。しかし北京五輪では惨敗、半年競技から離れる。そこで気持ちのうえで原点に回帰した。眼前で前回王者の素晴らしいレースを見せられ、トニーは奮起、見事金メダルを獲得した。2017年にパリ大会組織委員会の会長に就任。最高の大会を目指すというトニー。2024年に向けて突き進む。