イングランドの強豪、マンチェスター・シティでプレーする長谷川唯選手は予選が行われるウズベキスタンでチームに合流した。長谷川選手はこの夏のW杯ですべての試合に出場。チャンスを生み出す正確なパス、体が大きな海外の選手にも当たり負けしない強さも持ち合わせている。なでしこジャパンの攻守の要として存在感を示した。しかし準々決勝でスウェーデンに競り負けて目標のベスト4には届かず悔しさが残ったという。長谷川選手が課題と感じたのが攻撃のバリエーションの少なさ。ワールドカップで見せた日本の強みは長谷川選手が起点となって主にサイドから得点を奪う形だった。しかしスウェーデン戦では要の長谷川選手が厳しいマークを受ける。起点を潰されたチームはなかなかチャンスを作ることができなかった。大会後、日本は攻撃の選択肢を増やすため長谷川選手を別の位置に起用する。長谷川選手をより相手ゴールに近い位置に配置、攻撃の起点となるだけではなく高い位置で積極的にゴールも狙う。先月、アルゼンチンとの強化試合。長谷川選手はさっそく起用に応える。相手のゴール前でプレッシャーを掛け絶好の位置でボールを奪う。守備力の高い長谷川選手を前に配置したことで生まれたゴールだった。さらに高い位置でパスを受け、ディフェンダーをかわしてゴール。足元の技術に優れた長谷川選手の良さが生かされた。きょうからアジア二次予選が始まる。