パリ五輪では柔道男子66kg級の阿部一二三選手が東京大会からの連覇を成し遂げた。女子52kg級の詩選手は2回戦でD・ケルディヨロワ選手に谷落としによる一本で敗れる中、詩選手は悔しさのあまり泣き崩れると観客からはエールが送られる様子が見られた。詩選手は負けた瞬間はあまり状況が理解できず、一瞬で勝負が決まるのを思い知ったと振り返った。一二三選手に五輪連覇は託される中順調に勝ち進む様子が見られ、最後もブラジルのウィリアン・リマに対し、合わせ技一本で連覇を成し遂げた。一二三選手は「楽な道ではなかった」と振り返るとともに、敗れた詩選手について「僕自身もすごく苦しい」と話しつつも「兄としてやるしかないという思いで気持ちはしっかり抑えてました」と振り返った。一二三選手は柔道の人口を広めるために楽しさを伝えていきたいとも話している。