ブルックリンの閑静な住宅街で毎週金曜から日曜までの3日間、様々な家の玄関先のポーチをステージ代わりに、街ぐるみで音楽を楽しもうという取り組みがある。イベントを主催しているのはアーロン・リスマンさんで、取り組みを始めたのは3年前。パンデミックで演奏する場所がなくなってしまったミュージシャンを助けるためでイベントやホームページで寄付を募り、集まった基金からアーティストへの出演料を出す仕組みを作った。ポーチでのコンサートが口コミで広がり、出演したいというアーティストが続出し、取り上げる音楽ジャンルも多彩になっていった。アーロンさんは、パンデミックが終わった後もコンサートシリーズを続けていて、様々な準備はすべて無償のボランティアだ。コンサート会場となる家には、アーロンさんがソーシャルメディアなどで呼びかけ、無償で協力してもらう。最近は別の街から来る人も増えている。