赤く点滅している謎の装置のケーブルが、男性の体につながっている。すると、男性は「これ座っても痛いじゃないですか」と叫ぶ。これは「ピリオノイド」という装置で、下腹部に装着すると生理痛を疑似体験することができる。疑似体験した男性は「生理痛がこんなにきついなんて知らなかったです」と話す。この体験会を開いている岡田花子さんは、“生理痛への理解をもっと深めてほしい”と様々な企業で体験会を行っている。岡田花子さんは「(女性が)必ず月に1回やってくる不調に対して目を向けてもらうきっかけづくりの場として、(生理痛体験を)すべての男性に体験していただきたい」と話す。この日、参加したのは、高速道路のパトロール隊「ネクスコ・パトロール関東」交通管理隊の副所長の方たち。体験した副所長は「初めて感じる痛みだったので、(女性が)言い出しやすく、気遣える環境を考えてあげないと」と話す。岡田花子さんがこの活動を始めたきっかけは4年前、当時、働いていた会社での経験だった。岡田花子さんは「生理が半年間、来なかったことが前職であって、(男性)上司にそれを相談したんですけど『そんなもんでしょ』って…」と話し、自分と同じように“生理のことで悩んで退職する人をなくしたい”という思いで、去年から生理痛体験を行っている。岡田花子さんは「男性管理職の理解を深めていく。体に不調があるということに対して、互いに理解し合う、配慮し合える職場になったらいいかなと思っています」と話した。