アパレル大手のしまむらはおととい今年の3－8月期・連結決算を発表。純利益は前年同月比で1．6％の増加で同期過去最高とした。しまむらは1953年に埼玉県で「島村呉服店」として設立。国内のアパレルでみるとグループ全体の売り上げはファーストリテイリングにつぐ2位。しかし一方で国内店舗数は「ユニクロ」より「しまむら」ほうが多い。利用者からは「安くて品揃えが多い」などの声があった。流通ジャーナリストの西川さんによると、“近年アパレル業界全体が不況にあえぐなかしまむらはここ最近堅調に業績を伸ばしている”という。躍進のきっかけは2009年のギャル文化、この年に流行語の一つとして選ばれた「ファストファッション」、このとき流行語大賞の授賞式に登場したモデルの益若つばささんが「しまむら」の970円のバストを着用し登場し注目となった。これをきっかけに若い女性まで客層が広がったという。一方で、圧倒的な安さが売りだったが同じ低価格の競合他社が増加したため営業利益率は4％近くまでになったという。しかし2020年ごろから、在庫管理によるコスト削減を行い、あえて数量限定で商品を販売することでお客さんの購買意欲を高めた。また、プライベートブランドの3高化（高比率・高価格・高機能）を行うなど逆転の発送でV字回復した。