夏休みが終わるこの時期、小中学生や高校生の間では、深刻な悩みに関するネット検索が急激に増えていることが、子どもからの相談を受け付けるNPO法人の調べで分かった。自殺防止のために活動しているNPO法人が開発したSOSフィルターという機能。深刻な悩みに関するおよそ4800のことばが登録されていて、子どもたちの検索の内容に応じて、相談窓口の連絡先や、気持ちを和らげる方法などが自動で表示されるようになっている。3つの自治体の小中学校や高校など、百数十校が導入していて、子どもたちが使うおよそ4万5000台のタブレット端末などにインストールされている。「焦らずゆっくり休んでいい」と子どもたちに呼びかける人もいる。千葉県にある「フリースクール ネモ」で働く角田匠さんも中学1年生のときに不登校を経験した。上級生から日常的にからかわれていたことが原因だった。夏休み明けから不登校になった角田さん。その後、通ったフリースクールでの出会いが自分を前向きにさせてくれたという。文部科学省も、学校に通うことのみが目標ではないとして、不登校についての対策を進めている。24時間子供SOSダイヤルの紹介。「子どものSOSの相談窓口」で検索。