米国大統領選挙。ケネディ氏がトランプ氏支持に回っても大きな影響はないとみられている。ケネディ氏はトランプ氏にもバイデン大統領にも投票したくないというダブルヘイターと呼ばれる人たちの支持を取り込んでいると指摘されてきた。しかし、バイデン大統領が選挙戦を撤退しハリス氏に代わったのを受けてこうした人たちの一定数がハリス氏支持に回ったとみられている。そのため、今、この時点でケネディ氏がトランプ氏を支持してもトランプ氏に流れる票は少ないとみられている。ただ、勝敗を決める激戦州では接戦が予想されるので僅かな票が影響する可能性も否定できない。最新世論調査(リアルクリアポリティクス)全米:ハリス氏48.4%、トランプ氏46.9%。激戦州(アリゾナ州、ネバダ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、ジョージア州)。トランプ氏は激戦州の南部ジョージア州のケンプ知事についてSNSに「非常に重要なジョージア州での助力と支持に感謝する」と投稿した。トランプ氏は前回の大統領選挙でジョージア州で敗北した結果を覆すことにケンプ知事が協力しなかったことで攻撃していた。しかし、ハリス氏がジョージア州に多い黒人からの支持を取りつけて勢いを見せている中、ジョージア州を落とせば勝利が遠のくことを理解してケンプ知事への態度を翻したとみられている。