エンゼルスの大谷翔平選手は今日の午前7時からメジャー全球団との交渉が解禁された。エンゼルスは大谷選手に対しクオリファイング・オファーを提示したというが、古内氏も柳原氏も大谷選手はそのオファーを蹴るのではないかと予想した。今年大谷選手は既に多くの賞を受賞しており、最新ではプレーヤーズ・チョイス・アワードの最優秀野手に選ばれた。また「年間最優秀投球」にWBC決勝でマイク・トラウト選手から三振を奪った一球が選ばれたという。スタジオではWBC決勝での一球は今見ても感動するなどの話があがった。そして大谷選手はMVPの最終候補3人に選ばれており、柳原氏はMVP選出は確実であとは満票かどうかなどと話した。
大谷選手のFA交渉は今月行われるGM会議・オーナー会議を経て各球団の意向が示されるとみられ、来月のウインターミーティングでは全30球団関係者が集まることからFA交渉が活発化する可能性がある。交渉結果はクリスマス休暇までに決まるとみられているが、大谷選手がお金より野球に早く集中したいという性格からウインターミーティング直後に決定する可能性も指摘されている。契約内容を巡っては二刀流や国際大会への出場などの条件などがあるとみられ、大谷選手の今後のキャリアプランの指標にもなることから注目されている。
大谷選手のFAを巡っては、エンゼルス側もモレノオーナー・カルピーノ球団社長がGM会議の行われるスコッツデールへと足を運び、対応を話し合う予定だという。また、移籍先についてエンゼルスの番記者はドジャースが有力ではないかと言及していて、居心地の良い環境であることが背景だという。古内さんによると、ドジャースへ向かう確率は51％に登るといい、柳原さんもドジャースは環境が変わらないのだと言及している。そのドジャースは11年連続でプレーオフに進出し、2020年はワールドシリーズも制覇している。さらに、エンゼル・スタジアムから1時間ほどの距離にあり、野茂英雄投手らが在籍したチームとして知られる。MLB公式HPによると約750億円という規模になる可能性があるとされるが、古内さんによると、契約金や出来高も含めて約900億円を動かす可能性もあるという。大谷選手が日本ハムからポスティングしたのは2017年のことであり、3日にはヤンキースやレッドソックスなど14球団をリストから消し、4日はジャイアンツ・ドジャース・エンゼルスと交渉し、その後も他のチームと交渉した末8日にエンゼルス入りを決めていた。柳原さんはナ・リーグもDH制を導入したことで、ア・リーグでもナ・リーグでもDHをめぐる材料は同じとなったと紹介した。また、オリックスの山本由伸投手はヤンキース・ドジャース・メッツ・ジャイアンツなどが有力という。