歌手・教育学博士であるアグネス・チャンが「脳を育てる黄金期」をテーマに講演を実施。アグネスは2歳半までの時間で人生が決まると言われているとし、心理的にも頭脳的にも決定するものであり、特に0歳の成長の黄金期が大切で、この黄金期は人生で戻ってくることはなく、自分たち大人がやってあげられることは健康な体作り、丈夫な脳、しなやかな心を育てることなどと説いた。アグネスは赤ん坊がすぐに哺乳したがるのは胃がクルミほどの大きさしかなく母乳は吸収しやすいためすぐに胃は空っぽになり空腹になるためで、理解すれば母親が苛ついてしまうことはないのだなどと伝えた。アグネスは赤ん坊が泣いて困っているとよく聞くが、赤ん坊にとって表現する方法が泣くこと以外になく、そのため様々な泣き方であらゆることを伝えようとしているのが次第に分かってくるのだなどと述べた。
アグネスは赤ん坊の仕事は泣くことでは決してなく、可能ならば赤ん坊も泣きたくなく、周囲の大人たちは可能な限り赤ん坊が泣けば何を欲しているのか考えて対応する必要があり、そうした赤ん坊への態度が信頼度として伝わり赤ん坊の人を信じる心を作っていき、逆にかまってあげないと赤ん坊が大人になっても心は不安定になってしまうなどと伝えた。アグネスはよく母親たちから赤ん坊は寝ないと聞くが、赤ん坊は寝るものであり多い子では16時間も寝ることもあり、寝ていないと感じるのは寝て欲しい時に寝てくれないためで、そう感じないためには赤ん坊が寝た時に母親も寝ることが大切などと説いた。アグネスは脳を育てるには刺激が必要で、新しい発見を赤ん坊にもたらすことが望ましく、3歳までにどれほどの単語を覚えているかで人生の成績が大きく変わっていくなどと話した。アグネスは赤ん坊の単語数を増やすには、赤ん坊に母親や周囲のオトナたちが自分たちの行動を様々な言葉やジェスチャーにして伝えたり、単語がどれを示してるのか指で示したりし、ときには歌を聴かせることでリズム感や記憶力を高められるなどと告げた。
アグネスは赤ん坊にとって家の外はワンダーランドで、全てが刺激的であり、常に新な出会いで刺激を受け脳が複雑に成長していくなどと説いた。アグネスは赤ん坊はスキンシップを愛として欲しがるものであり、より多くのスキンスッ府を得られて成長した赤ん坊は自己肯定力が高まり、それは0歳の頃から鍛えることができるなどと伝えた。アグネスは赤ん坊へは夫婦五分五分になるよう愛情を注ぐべきであり、海外では父親も上半身裸になり裸の赤ん坊と抱き合って毛布で包んで赤ん坊とコミュニケーションを図るベビーウェアリングが流行っているなどと紹介した。アグネスは殆どの大人は2歳半までにどのように自分が言語を覚え、歩き出したのか覚えておらず、それら全ては無意識下の学習で意識下の学習とは別の場所に記憶され、無意識下の学習で得たものは残り続けるもので、ゆえに成長の黄金期には愛情や笑顔など良いものを詰め込んであげることが大切などと説いた。